グローバル英語の村

生まれ育ったのは自然に恵まれた山のふもとの村でした。保育園や幼稚園の代わりにウサギやヤギ、犬や猫、そして田んぼ・畑・山などからさまざまな生きる術の基礎を学ぶことができました。小学校（本校）までは一里（約4km）以上あったので当時村に3つあった分校の一つで少人数の個別（個人）指導が中心の教育を受けました。先生の都合により授業数が非常に少なくなる教科もあれば、晴れた日には野外活動（山や川での自主学習）に変わる教科もありました。おじいちゃん先生にはポケットマネーで高級な野球用のグローブやバットを買っていただき、幼い田舎者に都会的なセンスと文化の断片を感じさせていただきました。

 

その後英語と出会い、田舎者を都会人に変身させるという英語の魔力に取りつかれて日本や英語圏の諸外国で学びつつ、異文化を体験し「友達づくり」をしてきました。

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振り返ってみるとかなりデコボコのある英語の道だったような気がします。一つには私の育った村社会と英語を実践する場が異常にかけ離れていたからだと思われます。英語を学ぶ上では不利な条件でしたが、英語の怖さ・学習や研究の厳しさが感じられない・見えないという点では有利な条件でした。社会の流れや周囲の大人の束縛を受けずに「村」という秘密基地で自分が勝手に描いた妄想（夢？＝わがまま英語）に向かって突き進むことができたからです。でこぼこ道も歩き続けるうちにより歩きやすい道に通じていきます。運のよい時には舗装道路や高速道路などを利用することもできました。さらに幸運が押し寄せてくると、船に乗ったり飛行機に乗ったりして、「英語」が使われている国や地域を訪れ英語で生活している人々と交流することもできました。このような出会い・交流を体験できるようになると、なぜ英語が必要なのか・どのような英語を学ぶべきなのかなどという難問がするすら理解し解決できるようになっていきました。まさに「習うより慣れろ」（体験が不可欠）という感じです。

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ある日突然考えが浮かびました。ひょっとして今でも英語のデコボコ道を歩いている人がいるかもしれない。そのような人と一緒に英語のデコボコ道をもう一度歩いてみたいと考えました。現代のテクノロジー優先の時代に紙と鉛筆で英語に挑戦している人、ハイテク機器は準備したがその使い方がよくわからないで英語学習が進んでいない人など・・・デコボコの障害物に困っている人がきっといるはずだ（ひとり言）。

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そこで、誰でも・どんなレベルでも・どんな方法でも・いつでも・どこまでも…英語を学ぶ(learn & study)ことのできるところを準備しようと考えました。埼玉県に一つだけ存在している東秩父村に「グローバル英語の村」が誕生しました。今のところ完成した素晴らしい教材、プログラムはそれほど多くはありません。しかし、参加者の「わがまま英語」の目標に向かって共にでこぼこ道を歩いていくことはできます。今あるものを与える教育ではなく、皆さんが自分自身の中に抱いている夢の実現に向かって協力することはできます。「わがまま英語」の実現に挑戦したい人の参加を歓迎いたします。